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VRを自社に導入するために必要なもの

「自社にVRを導入したいけど、何が必要なのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
自社で開発やデザインを行う場合と、専門の制作会社に依頼する場合とでは状況が異なってきますが、今回は自社でVRを開発する場合に必要な機材やソフトと、おおよその価格について紹介します。
また、この記事は企業のデジタルシフトに関する情報を提供している株式会社デジタルホールディングス様の『Digital Shift Times』の記事から一部引用して紹介します。

VRの開発に必要な機材

VRの開発でまず必要になるのが、VRに対応している高スペックのパソコンです。

最低でもcorei5、メモリは16GB、ストレージはSSDくらいは欲しいといえます。しかし、パソコンにあまり詳しくないというのであれば、「VR対応」と記載されているパソコンを購入するのもおすすめです。開発をするパソコンとして適切かどうかはわかりませんが、VR開発に必要なスペックは保証されているといえます。 ―『Digital Shift Times』引用

また、「PCパーツがVRを快適に楽しむためのスペックを備えている」ということを表す認証として、代表的な企業が出しているものでは『Oculus Ready』『VIVE Ready』『GeForce GTX VR Ready』『Radeon VR Ready』の4種類があります。ちなみに、VRに対応しているPC(またはパーツ)の認証は、総称で『VR Ready』といいます。購入の際に確認してみるとよいでしょう。
これらのパソコンの価格は、15万円〜30万円くらいが相場となっています(2021年12月時点)。

VRの開発に必要な技術

作成者:Konstantin Savusia– stock.adobe.com

VRを利用したコンテンツは大きく「実写版」(実際に撮影した映像を使ったもの。工場見学や物件の内見など)と「CG版」(コンピュータグラフィックを使ったもの。ゲームが主流)の2つに分けることができますが、いずれにしても開発に適したプログラミング言語とソフトを扱うスキルが必要です。

プログラミング言語は、一般的にC++、C#やJavaなどが使用されます。使用するソフトは、UnityやUNREAL ENGINEが一般的です。また、Unityの場合はC#やJava、UNREAL ENGINEの場合はC++となります。以下、UnityとUNREAL ENGINEの特徴を紹介します。
■ Unity
Unityは、ユニティ・テクノロジー社が提供する、ゲーム開発プラットフォームとなります。主に、3Dゲーム開発を行うのに利用されますが、2Dの開発をすることも可能です。Unityでは、直感的に操作をすることができるため、複雑なプログラミング言語を使わなくても利用することができます。そのため、初心者がゲーム開発を行うのであれば、おすすめのプラットフォームといえます。
■ UNREAL ENGINE
UNREAL ENGINEは、アメリカのEpic Games社が開発したゲーム開発プラットフォームとなります。主な特徴としては、ハイクオリティのグラフィック性能ということです。そのため、よりリアルに映像制作やゲーム開発を行いたいのであればおすすめです。また、完全無料やオープンソースでの開発のため、無料で利用できたり、他人が作ったプログラムソースを見ることもできます。
―『Digital Shift Times』引用

このほかにも、360度撮影可能なカメラでの撮影技術や、動画編集ソフトを使った編集技術も持ち合わせているとよいでしょう。

VRの導入に必要な機材

作成者:Koukichi Takahashi – stock.adobe.com

VR導入には、額に装着して映像を表示するための「ヘッドマウントディスプレイ」(=HMD:通称VRゴーグル)が必要ですが、下記の2タイプがあります。

■ スマートフォン用ヘッドマウントディスプレイ
スマートフォン用ヘッドマウントディスプレイは、スマートフォンが小型ディスプレイとなる役割を果たすため、スマートフォンを利用したコンテンツを視聴することができます。高額なヘッドマウントディスプレイが必要ではなく、ダンボールで1,000円代と格安で導入できるのが大きな特徴です。映像画質や解像度は、スマートフォン依存となります。そのため、まずVRを体験してみたいというのであれば、格安で導入できるスマートフォン用ヘッドマウントディスプレイから体験してみることをおすすめします。
■ パソコン用ヘッドマウントディスプレイ
パソコン用ヘッドマウントディスプレイは、パソコンに接続して利用するものです。スマートフォン用ヘッドマウントディスプレイと比べると、導入コストは高くなります。ヘッドマウントディスプレイの種類によって使えるパソコンのスペックも決められており、パソコンのスペックが高いほどより高機能なヘッドマウントディスプレイを利用することが可能です。そのため、VRを本格的に導入していきたいのであれば、パソコン用ヘッドマウントディスプレイがおすすめです。
―『Digital Shift Times』引用

このようにヘッドマウントディスプレイは、上記のタイプによっても値段が異なりますが、解像度や視野角の広さによっても値段が変わってきます。また、パソコン用ヘッドマウントディスプレイの平均価格帯は2万円〜9万円くらいが相場となっています(2021年12月時点)。

VR導入の初期費用は高い?

自社オリジナルで開発するのか、パッケージを利用するのかによって異なりますが、自社開発の場合は初期費用だけで数百万円かかる場合があります。導入するために必要なスキルや機材と初期費用を考えると、悩む方もいらっしゃるかもしれません。しかし、一度導入してしまえばランニングコストをかけずに運用することも可能です。
また、弊社(株式会社パソナ日本総務部)で開発した『VRer!』という、どなたでも簡単にVRコンテンツを作成・公開していただけるVRプラットフォームサービスは、月額2万円からご利用できます(詳細については、コラム下の「お問い合わせ」フォームからお問い合わせください)。
「初めから自社開発するのはハードルが高い」とお考えの方は、まずはこのようなパッケージサービスを試していただく方法をおすすめいたします。

●取材協力『Digital Shift Times

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