法人TOP > 記事一覧 > VR(仮想現実)の日常シーンにおける活用方法
XR(VR/AR/MR)

VR(仮想現実)の日常シーンにおける活用方法

前回のコラムでは、VRをビジネスシーンで活用されている事例を4つご紹介しました。
今回は、私たちに身近な「旅行」「不動産」「ショッピング」の領域でVRが使われている事例を3つ紹介します。

活用事例⑤ VRを使った旅行体験

新型コロナウイルス感染症の影響で、殆どの観光地で旅行客が減少した時期がありました。旅行会社などでは、少しでも地方の魅力を伝えて旅行気分を楽しんでもらおうと、VRによるプロモーション活動に取り組むところも増えました。バーチャルツアーは外出が難しい状況下でもリアルに疑似体験ができ、自宅でくつろぎながら安全に旅行気分が味わえる点が魅力です。

また、旅行グッズを製造・販売している会社がVRを使って世界の有名観光地を紹介し、その観光地にあったスーツケースをその場で販売して、お客様の旅行へのモチベーションを上げるという、ユニークなサービスも登場しています。

活用事例⑥ 物件の内見やリフォーム

不動産業界もVRの活用が進んでいる業界の一つです。
これまでの現地内見は時間や移動手段などの制約があり、予約が必須でした。しかしVRを活用すると、希望者はいつでも自宅からWebサイト上で内見ができ、不動産会社の従業員も現地に行く必要がありません。現地に行かなくてもリアルに近い物件イメージをWebで閲覧できれば、より多くの物件と比較がしやすくなり、購入希望物件も絞りやすくなると言えるでしょう。

さらにリフォーム業者のなかには、VRを使って明確な内装の完成イメージをお客様に提示して、リフォーム後のミスマッチを解消する工夫をしているところがあります。VR上ではその場でリフォームのイメージ修正が可能なので、お客様と業者との間で事前にイメージを綿密にすり合わせてから、実際の施工に入ることができます。

活用事例⑦ バーチャル店舗でのショッピング体験

百貨店やアパレル企業でもVR技術を活用し始め、バーチャル店舗で買い物ができる空間を開発しています。三越伊勢丹ホールディングスが提供するスマートフォン向けアプリでは、新宿をモデルにしたバーチャル都市空間に仮想の伊勢丹新宿店を再現し、店内でショッピングが楽しめるようになっています。アプリ内では、チャット機能を使ってアバターの販売員の接客を受けながら、実際の店舗にいるかのようにスムーズに買い物をすることが可能です。

このようにバーチャルショップは、店舗でしか味わえないリアルの雰囲気と、ECサイトでの手軽な購入手段を合わせた、新しいショッピングスタイルと言えるでしょう。

VRショッピングの実際の事例は、株式会社リプロネクスト様の「VRショッピングとは?導入メリットとデメリットや活用事例8選をご紹介」でご確認いただくことができます。

株式会社リプロネクスト

日常生活でも使われ始めているVR

このようにVRを活用することで、これまでは外出しないと利用できなかったサービスを、家にいながらリアルに体験できるようになってきています。今はまだ実験的な部分もありますので、VRが実際に導入されている事例は多いとは言えません。しかし今後さらにユーザーの目的に沿った、適切なバーチャルプラットフォームが研究されて、バーチャル空間の日常生活への導入が進み、私たちにとってより身近なものになっていくことでしょう。

Contact

VR/ARコンテンツ制作、バーチャルイベント企画・運営のお問い合わせや見積もり依頼等、まずはお気軽にお問い合わせください。

ご相談・お問い合わせ