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XR(VR/AR/MR)

XRで表現するもう一人の自分 「アバター」の現在地

画像:アバターと話しているイメージ

XRの発展とともに現在、その存在感と可能性を増しているのが、バーチャル世界で自分自身の分身となる「アバター」です。今回は、アバターの基礎知識から、多様化する用途、メタバースとの関係、昨今アバターをさらに身近にしているAIによる作成アプリの紹介など、アバターの実情について探っていきます。

サービス間を横断 広がる活用の場

画像:アバターを操作しているイメージ

「アバター(英:avatar)」は、ヒンドゥー教で神の化身を意味する「アヴァターラ」が由来となります。デジタルの世界では、仮想空間上で自分自身を示す二次元・三次元のイメージを指します。

その用途は、特定サービス内のプロフィール画像に近いものにはじまり、動画サイトやソーシャルゲーム、仮想空間内でコミュニケーションするメタバースSNSなど、範囲は大きく広がっています。サイネージ広告やバーチャル受付などビジネス利用も急速に進みました。Vtuberなど、そのビジュアルと活動が広く認知される「有名アバター」も登場しています。

また、動きの精度も大きく向上しています。二次元イラストの目や口元などを動かせるようにすることで表情を変化させたり、3Dのモデリング技術で立体造形や人間に近い動きをもたせたり、生成AIと自動音声により自然な会話を行ったり、といったことが可能となり、表現の幅は広がりました。VRゴーグルやモーションキャプチャなどハード面の発展もあり、メタバース内で豊かな身体表現を行えるようになりました。

注目のAI作成ソフトウェア3選

アバターを一から作るには、グラフィックデザイン、アニメーションなど特別なスキルが必要なため、ハードルは決して低くありません。そこに登場したのが、簡易なアバターを手軽に作れるAI搭載のソフトウェアです。複数の写真やイラストから二次元・三次元のアバターを生成するアプリは現在ブームといってよい状況となっています。ごく一部ですが、人気ソフトウェアをいくつか紹介します。

PhotoDirector

写真ファイルの加工や修正、文字入れなど優れた機能を持つ編集アプリで、画像編集のほか13~20枚の人物写真をアップロードすることで本人に似た最大200種類のアバターを作る機能を搭載しています。画風や服装などのオプション、アイテムも豊富に用意しています。

AI Picasso

言葉によるプロンプトから、絵画やアニメなど様々なスタイルのイメージを生成する画像編集アプリとして人気。AIアバター機能では、人物の写真を10~20枚登録することでアバターを自動生成します。人物に似せながら「盛り」が効かせた遊び心あるアバターが作れることで人気です。

YouCam Perfect

美肌など多彩な補正機能で若い世代で話題となっている写真加工アプリ。10~20枚の自分の写真をアップロードすることでアバターを生成する機能を搭載しています。ファンタジー風、アメリカンコミック風などスタイルも豊富で、オプションを掛け合わせ数百種類のアバターが作れます。

ご紹介したソフトウェア以外にも、まだまだ沢山のソフトウェアがあります。まずは無料ソフトウェアや体験版があるものを選択し、自分にあったソフトウェアを選びましょう。

※本記事(上記)でご紹介したソフトウェアは、弊社が内容を保証するものではございませんので、あらかじめご了承ください

誰もがアバターを持つ時代へ?

アバターの分野はまさに日進月歩。現在進行形で、新たな機能を持つアプリやWEBサービスが次々にリリースされています。とくに今後は生成AIを利用した革新的なソフトウェアが多数登場することが予想されます。誰もが自分のアバターを持つのが当たり前の時代が到来するのかもしれません。アバターの発展と共にXRの世界も豊かさを増していきます。バーチャル空間でのアバターの活動範囲もさらに広がっていくでしょう。

この機会に、メタバースの中でいきいき活躍するあなたの「分身」の作成に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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